2008年7月11日金曜日

ダーウィンとフロイト

19世紀半ばの哲学と科学のキーワードは、「自然、環境、歴史、進化、成長」だった。

「ダーウィンは、動物や人間の創造についての教会公認の教えをしりぞけた」

「聖書は、人間は被造物のトップだとした」

個人のコメント:「地動説」と「進化論」に対する見方(融合方程式)

融合方程式とは 「融合による新たな真の発見」


偽? + 真? -> 新たな真


例1.

天動説は、必ずしも誤りではない、

地動説は、必ずしも正しくはない、

宇宙全体から見れば、天も地も動いている。

よって、天地動説が正しいと思われる。

天動説(偽?)+ 地動説(真?)-> 天地動説(真)


例2.

人はGodの創造物(偽?)+ 人は進化した生命の1種でしかない(真?)

 -> (ただし、God=宇宙にすれば)、人はGod=宇宙の創造物(真)


「種の起源」

1.すべての動植物は、古い単純な形のものから生物学的に進化した。

2.この進化は、『自然選択』の結果だ。

「乳牛にも麦にも犬にもフィンチにも、完全に同じものはない。ひとつの種でも、まったく同じ個体はない」

「生き残って成長し、種族を存続させるものは、生存競争の勝者なのだ」

個人的なコメント:市場経済システム(資本主義)は、ダーウィンの進化論がモデルです。今となっては、この原理は古い。よって、マーケットが不安定になっている・・・

人類は、「ハダカのサル」ではなくて、「ホモ・サピエンス(知性人・叡知人)」でしょ?

ヒトゲノムとショウジョウバエのゲノムは90%が一致する。人もハエも遺伝子的には大差ない?


「突然変異と生態系の変化で、進化していく」

「最初の生命は生温かい水溜りで、無機物から発生した」

このトリガーとなったのが、大気中に酸素がなかったこと、宇宙線が降り注いでいたこと・・・

「地上の全生命はみな同い年・・・ 原生命から発生した」

ファウストのメフィストフェレスへの言葉・・・

「宇宙は無限世界である?」

http://artharbour-ao.blogspot.com/2008/06/blog-post_6702.html

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フロイトは、1856年に生まれて、ウイーン大学で医学を学んだ。

そして、『深層心理学』『精神分析』という分野を作った。

「本能を発見した。本能は元来の姿を変えて現われる。人は本能に振り回されている」

人は教育によって、『快楽原則(イド)』を『現実原則』に作り上げる。このコントロール機能が『自我』である。

社会の道徳的な期待を『超自我』と読んだ。これは、教育によって躾けられる。

人は子供のころに性に対する禁忌を与えられ、それが性に対する罪の意識を植えつける。ところが性的な欲望や願望は自然のことなので、葛藤が生じる・・・

意識の敷居の下には『下意識』、あるいは『無意識』がある。無意識は、超自我や意識によって、心の地下室に押し込んでいる。

無意識は人の感情や行動を操っている・・・

人は『合理化』を行なう。本当の理由を認めたくないから・・・ いわゆる、「言い訳」というやつ?

つまり、「ホンネとタテマエ」の構造を作る・・・ 自己正当化

『投影』 他の人になすりつける・・・ いわゆる、「責任逃れ」というやつ?

神経症になりやすいは、不快なことを意識から締め出すのにエネルギーを使いすぎるタイプの人。

治療は抑圧されたトラウマを引き出すこと・・・ 無意識にトラウマを心の中に閉じ込めている・・・

神経症の患者は、このトラウマに四六時中こだわっているのに、トラウマを意識していない・・・

『夢判断』夢の中で、無意識の思考を意識に伝えようとしている。

夢には偽装や暗号化が行なわれており、夢の本来のテーマを見つけるために、夢のモティーフの偽装を暴き、暗号を解く。

シュルレアリスム(超現実主義)は無意識の力を作品に応用しようとした。

芸術家にとっては、意識の検閲をぶちこわしてことばやイメージを解き放つことが必要。

インスピレーションとは、無意識の引き出しから、すべてが流れ出し、ぴったりの言葉やイメージが見つかること。

つまり、理性や反省が自由で自発的で無意識な表現をコントロールしすぎないようにしないといけない。

芸術家は成り行きに任せることが大事。

シュルレアリスムの芸術家も、ある意味で霊媒だ。創造のプロセスにはかならず無意識の要素がからんでいる。

創造は想像力と理性の微妙な共演から生まれる。想像力がなければ新しいものは何も出てこない。

発想の突然変異は、あとからあとから、どんどん意識に出てくる。理性には理性の大切な機能があり、その獲物をテーブルに並べたら、選別するのを忘れてはならない。

つまり、感覚と思考の共演である。創造のプロセスに偶然はつきものだ。

青柳洋介

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