2010年2月7日日曜日

マーガレット - 企画のみ

                        訳本企画書                          2008/10/20
                     Book Creator Aoyagi YoSuKe(青柳洋介)

          “MARGARETTOWN” Gabrielle Zevin

【原書の情報など】
 タイトル: MARGARETTOWN
 仮題: マーガレット・タウン
 作者: ガブリエル・ゼヴィン(Gabrielle Zevin
■ 出版社: Hyperion
 総ページ数: 293ページ
 ISBN: 140135242-1
 発行年: 2005
 作者について:
1977年、ニューヨーク生まれ。2000年にハーバード大学を卒業し、映画の脚本を書いている。脚本のうちのいくつかにはオプションが付いて、そのうちのひとつ、”Conversation with Other Women”は最近、映画化された。ガブリエルは、この脚本で、2007年の Independent Sprit Awardにノミネートされた。以下の三篇の小説も書いている。MargrettownElsewhereMemoirs of a Teenage Amnesiac.
■ 大筋
恋した女性マギーの中には、7歳から77歳までの年齢の異なる5人もの女性が同居していた。彼女を愛するということは、マーガレット・タウンに住む他の女たちも、同時に愛さなくてはならない。彼女たちと折り合いがついて、結婚したが、妻が浮気して破局を迎えた。そのとき、妻は娘のジェーンを宿していた。僕はジェーンを引き取り育てていたが、ジェーンが6歳のときに、妻は死んだ。僕も癌を患い、11歳のジェーンに宛てて、死の病床で物語を書いた。
その後、娘のジェーンも自分自身の街を作り、25歳で結婚した。


 書評:
本書は、the Barnes and Noble Discover Great New Writerプログラムで、BookSense Notableに選ばれた。また、This is That(Eternal Sunshine of the Spotless Mind)など、映画化のオプションも付いている。
Publishers Weekly
ぜヴィンのデビュー作。風変わりな恋愛物語。ひとりの驚くべき女性と、その夫、その娘との関わりあいを、会話を多用して表現し、女性の複雑さを描いている。夫のN.が、移り気で魅惑的なマギー・トゥンを、きまじめに描いている。N.とマギーのふたりは、マギーの子ども時代の家があるマーガレット・タウンへ旅立つ。その街には、マーガレットという名の女性だけが住んでいた。お茶目な少女メイ、ヒネクレ者のティーン・エイジャーのミア、性格がきつい中年のマージ、賢くて年長のオールド・マーガレット、そして、姿を現さない自殺願望を持つアーティストのグレタ。この女性たちがすべて、マギー自身であるという秘密は明かさない(女性の中には、他の女性が、必ず同居している)。マーガレット・タウンが、現実の街か、それともN.の作り話かは、謎のままである。本書の前半で、N.は必死になって、マーガレットの多面性を愛し、理解しようとする。両親が亡くなった後に、最終章で、娘のジェーンが父の遺稿を読む。サブプロットとして、N.の後見人である気楽な叔父、マーガレットの浮気、N.のかつての女友達との浮気などがある。結局、その女友達はN.の姉のベスと仲良くなり、いっしょにジェーンを育てる。この部分は、ときには冗長に感じられ、ひとつの短編として書いたほうが良いのかもしれない。だが、ストーリーは神秘的で風変わりであり、ゼヴィンの作風には遊び心があるし、作品は感動的でもある。


【レジュメ】
 あらすじ:
目次:
1.ベッドの中のマギー
2.昔、昔
3.甘美な拷問
4.ささやき声
5.紙の中の男
6.ジェーンの街

主な登場人物:
マギー 主人公の女性
N. マギーの恋人、夫

オールド・マーガレット 77歳の老婆
マージ 52歳の中年女性
グレタ 39歳の自殺願望を持つアーティスト
ミア 17歳のヒネクレ者
メイ 7歳のお茶目な少女

ベス N.の双子の姉
ジャック N.とベスの後見人
L(リビー) N.の前の恋人

ジェーン N.とマギーの娘
ジェイク ジェーンの結婚相手

あらすじ:
1.ベッドの中のマギー
(マギーと出会って、恋に落ちるまで)
僕が初めてマギーと出会ったころ、僕は半地下のアパートに住んでいた。僕の姉のベスとマギーが、僕の部屋を定期的に訪れていた。そのころ、僕は大学で、倫理学の助手をやっていて、マギーは僕の生徒だった。マギーは25歳で卒業し、そのとき僕は31歳だった。
マギーが卒業した後の夜、マギーが、「私は呪われているの」と言った。
最初はその意味が分からなかったが、僕は、マギーに「愛している」と告白し、マギーも「愛している」と答えてくれた。僕には、恋人のLがいたが、マギーを愛してしまった。
そして、マギーは、「私はマーガレット・タウンから来たのよ」と告げた。
「ジェーン、君の母は、19XX年にマーガレット・タウンで生まれた。生まれたときは、マーガレット。少女のころは、メイ。ティーン・エイジャーの時には、ミア。大人の女性のマージ。そして、死ぬ時には、ふたたびマーガレットになった」
僕は、マギーを心の底から好きになり、恋の病に落ちた・・・
僕はマーガレット・タウンにある彼女の家に、2、3日滞在して、自分の部屋に戻る予定だった。だが、足の骨を折ってしまい、そのひと夏を彼女の家で過ごすことになってしまった。

2.昔、昔
(恋の病を患って、結婚するまで)
その家は、マルガロンと呼ばれていた。
「私は、オールド・マーガレットよ、あなたのことは知っているわ」と彼女が言った。
「マギーとはどういう関係ですか?」と僕が尋ねると、




(以下省略)

0 件のコメント:

コメントを投稿