2011年5月11日水曜日

アキレスと亀@ミリの掟

わたしは、「あなたのことすきです」って言うのに何の躊躇もないんだけど、それは拒絶を前提としているからなのね。砂漠に水をまくみたいに、人のことが好きなのね。見返りをもとめるような「好き」のいいかたができないのね。だから黙ってるの。大事な人にはいつもそうだ・・・いい年なのになあ


@ 難しいが・・・ ケミストリーは恋の化学反応 脳内麻薬が湧く


@ 驟雨@吉行淳之介


@ 吉行淳之介は『驟雨』で第31回の芥川賞をとった。昭和29年だから、1954年のこと、ちょうど武田泰淳の『ひかりごけ』や三島由紀夫の『潮騒』や黒沢明の『七人の侍』の年である。力道山がシャープ兄弟と白黒テレビの中で空手チョップを打ちまくっていた。


@  30歳になったばかりの吉行は、この朗報を国立清瀬病院のベッドの上で聞く。  すでに『原色の街』(1951)で透明な才能の持ち主として、また娼婦を書いて娼婦の肉感を描かない作家として嘱望されていた


@ 吉行は、もともとはトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』に身をつまされるような病弱な繊細青年だった。東大英文科に入っても学業に勤しむ気がおこらず、さっさとやめて女学校の教師になり、さらに編集者に憧れて、雑誌社に入っている。


@ 吉行はこうして何かを避けていた。一番嫌いだったのは左翼知識人というもので、いかに「思想」から離れて小説を書くかということばかりを考えたようだ。 


@ こうして着目したのが娼婦の街だった。『原色の街』とはそのことだ。ところが吉行は娼婦の実態など描かない。ただただその街を通りすぎる風のような感覚だけを書く。


@ 松岡正剛さんの解説でした・・・


@ 吉行は自身のことを「売文業」と呼んでいた・・・


@ マーガレットの部屋に戻るか・・・ マミーとダディーへ 一.  ベッドの中のマギー 二.  昔、昔 三.  甘美な拷問 四.  ささやき声 五.  紙の中の男 六.  ジェーンの街


@ そのとき、僕は三十一歳だった。マギーのジレンマはまさに二十代前半の典型であるように思えた。 「マギー、誰でも経験する通過儀礼だよ」 マギーは髪の毛の下から僕をじっと見て、頭を振った。そのまなざしは僕を落胆させた。


@ 「愛しているよ」と僕は言った。僕がそう言うと、見張っているかのように、車がクラクションを鳴らした。マギーが僕の言葉を聞いているか確信が持てなかった。「愛しているよ」と自分に繰り返し言い聞かせなければならなかった。


@ 美里さんのルポルタージュはアキレス 僕のマーガレットは亀 アキレスと亀


@ アキレスと亀@ミリの掟


@ アキレスが亀を追い越すとき・・・ 桜の森の満開の下のごとく、鬼と鬼女が消える 


夜露死苦ッ!鬼


@ 夜露死苦ッ!鬼

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