2015年1月24日土曜日

奇跡

夜が明けるということは、ひとつの奇跡だ。


夜が明けなかったら、夜のうちに、あなたは死んでいます。 良い死に方かも? 夢か、現か? 幻か? 起きたら、極楽にいました、笑い


夜が明けたとき、辺りの景色はあまりにも鮮やかで、現実離れして見えた。点在する野花の中で、ピンク色のインコの群れがエサをついばんでいた。華やかな薄ピンク色のオウムもいた。

さまざまな大きさや形をしたアリが、私たちの体や、荷物の上や、周囲を這いまわっている。見慣れない鳥が、茂みの中で跳ねまわっていて、鳴きながら、玉虫色の青と黄色の姿を見せびらかしている。片側には、薄緑色の茂みがあり、反対側には、アカシアの茂みがあった。

錆色のアカシアの花びらには、黄色の斑点がついている。輝く朝の陽光の中で、茂みの緑とアカシアの色が対比している。景色があまりにも美しくて不可思議だったので、私は地球以外の惑星で目が覚めた気がした。

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