2015年4月25日土曜日

ビジネストリップ

NHKのドラマのディレクターとセールスのディレクターのペアで、セールスに出かける。


ターゲットは中国です。


日中の違いが分かるドラマです。


中国が春望なら、日本は方丈記です。


ドラマ「方丈記のようなもの」 ディレクター A@NHK


 春望 杜甫

春望

原文      書き下し文         訳

國破山河在 国破れて山河在り 国家(唐の国都当時は長安)は崩壊してしまったが、山や河は変わらず、

城春草木深 城春にして草木深し 城内(長安)では春が訪れ草木が青く茂っている。

感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ 時世(戦乱の時期)の悲しみを感じては花を見ても涙がこぼれおち、

恨別鳥驚心 別れを恨んで鳥にも心を驚かす 家族との別れをうらめしく思っては鳥の鳴き声にすら心を痛ませる。

烽火連三月 烽火 三月に連なり 幾月[※ 1]が経ってものろし火(安禄山の乱による戦火)は消えることはなく、

家書抵萬金 家書 万金に抵る 家族からの手紙は万金にも値する。

白頭掻更短 白頭掻けば更に短く (心が痛んで)白い頭を掻けば掻くほど抜け落ち、

渾欲不勝簪 渾て簪に勝えざらんと欲す まったくかんざしをさすのもたえかねそうだ。



方丈記

鴨長明


行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。』およそ物の心を知れりしよりこのかた、四十あまりの春秋をおくれる間に、世のふしぎを見ることやゝたびたびになりぬ。

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