2015年7月2日木曜日

White Gold

宣伝文句が変わった。

イスラムのスルタンは妾が2000人? 子供が1000人?

そういう感じで宣伝していたが・・・

奇妙なことに今もモロッコは王国である。故に、
人類史上に燦然と輝く前人未踏の100万人奴隷を突破しえた
人さらいの神、ムーレイ・イスマイルの肖像を
飾っていたとしても何ら不思議ではないのである。

・まさに『アラビアン・ナイト』の世界。スルタンの所有するハーレムの妾は2000人、子どもが1200人、ルイ14世のルーブル宮殿を凌いだという、壮麗な宮殿で営まれるイスラムの栄華を丹念に再構成。

奴隷になったイギリス人の物語 単行本 – 2005/12/22


一七~一八世紀のイスラム世界には、一○○万人のヨーロッパ人奴隷がいたことをご存知だろうか? 海賊に拉致され、イスラムの奴隷となった英国人トマス・ペローの貴重な日記をもとに、英国版「おろしゃ国酔夢譚」ともいうべき、波瀾万丈の人生ドラマを描きだし、イスラムと西欧の隠された歴史の真実に迫る、驚愕のノンフィクション!


出版社からのコメント

編集者より—最初に、訳者の仙名 紀さんより、本書のことを教えてもらったときは、正直、「イスラム世界に100万人の白人奴隷がいたなんて聞いたことがない」と半信半疑でした。それに17~18世紀といえば、大航海時代も終わり、ヨーロッパが世界の制海権を掌握したあとではなかったっけ? と思いつつ、この本の中身を検討し始めた私は、すぐさま、この本のドラマチックな展開へと引き込まれていきました。そこには、金正日を100倍くらい強力にしたスルタンや、恐ろしいほどに運命を弄ばれていく白人奴隷、そして子どもの頃に読んだ『アラビアン・ナイト』さながらの贅を尽くしたイスラム宮廷の世界が広がっていたのです。奴隷の引渡しを求めてスルタンと交渉するヨーロッパの使節団など、まるで、拉致事件の解決のために北朝鮮に赴く日本の外務次官のように、いいようにあしらわれてしまいます。現代につながるヨーロッパとイスラムの相克を丹念に掘り起こした本書は、読み物であるとともに、第一級の歴史資料といえます。是非、お手にとって読んでください。

著者について

イギリス人。歴史ノンフィクション作家。大航海時代研究の第一人者。緻密な取材と精緻な時代考証は国際的に高い評価を得ている。邦訳書に、『コロンブスをペテンにかけた男——騎士ジョン・マンデヴィルの謎』(中央公論新社)、『スパイス戦争——大航海時代の冒険者たち』(朝日新聞社)『さむらいウィリアム—三浦按針の生きた時代』(原書房)がある。

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