2022年9月4日日曜日

トラ、ゲネプロ、ハコ

「トラ」というのは、レギュラーメンバーに欠員が出た場合などに、それを補充するために外部から呼んだメンバーのことで、「エキストラ」の略です。
簡単に言うと代役のことです。
例えば、あるバンドのドラムの人が病気などでステージに乗れなくなった場合、フリーミュージシャンのドラマーを呼んで演奏してもらうことがありますが、それがトラです。

「ゲネプロ」はステージでの通し稽古のことで、時間も進行順も照明もPAも大道具や小道具も全て本番と同じようにリハーサルすることを言います。
ドイツ語の「ゲネラールプローベ」の略で、どちらかと言うとクラシック系でよく使われる用語です。
英語では「ドレスリハーサル」と言うので、両方覚えておいた方がいいでしょう。

時間などを本番通りにしないステージでの稽古は「ステージリハーサル」あるいは単に「リハ」」(「リハーサル」の略)と言います。
ただし、ゲネプロの意味で「ステージリハーサル」と言う人もいるので、臨機応変に使い分ける柔軟性も必要。
ステージではなくスタジオなどでの日常的な練習も「リハーサル」ですが、日本では日本語で「練習」と言って使い分けることが多いのが実情です。

「ハコ」は演奏会場になる空間のことで、音楽においてはライブハウスもクラブも小ホールも大ホールも公民館も全て「ハコ」と言います。
使用例:「ハコを押さえる」→演奏会場を予約する

同じ業界用語でも、ジャンルによっても微妙に使い方が違いますし、まして演劇系とはかなり違う部分があります。
中途半端な知識で使うと現場で大混乱を起こすことがありますので要注意。

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