2008年5月31日土曜日

フロイト - 精神分析

【Thanatos】タナトス、サナトス

①ギリシャ神話で、死を擬人化した神。

②死の本能。フロイトは生得的に生の本能と対立して死(破壊)への本能(衝動)をもつとした。

【Eros】エロス

①ギリシャ神話の愛の神。あらゆるものを統合化する力を擬人化したもので、アフロディテの子とされることが多い。ローマ神話のキューピッドと同一視される。

②愛、普通には恋愛・性愛の意味であるが、プラトンは肉欲から始まり、愛の上昇の種々の段階を説き、最高の純粋の愛は美のイデアに対するあこがれであるとし、エロスは真善美に到達しようとする哲学的衝動を意味すると説く。フロイトの精神分析では生の本能を指す。

【agape】アガペー

①神の愛。神が罪人たる人間に対して一方的に恩寵を与える自己犠牲的な行為で、キリストの愛として新約聖書にあらわれた思想。

②愛餐(あいさん)に同じ。

青柳洋介

追伸:ゴッホの死

ピストルを己の体内にぶっぱなしてから、まる一日、ゴッホは生きていた。

パリから駆けつけた弟テオや、ドクトル・ガッシュに見守られながら、ほとんど一言も発しないで、平静に煙草を吸いつづけ、刻々と迫ってくる死に対した。

最後に、「さて、いよいよ死ぬんだ。」

と、ぽつりと洩らしただけだったという。

芸術主義の袋小路をふみ破った。誇らしく敗北したまま死んで行った(岡本太郎)

追伸:(個人的見解)

ゴッホがこだわったのは、芸術というよりも、人間社会の「矛盾」だと思いますが・・・

それを「絵」などで「表現」しただけのこと。ゴッホは「絵」を描く前は、「敬虔な牧師」でした。

「愛」を説きながら「人殺し」などをする「人間」を「告発」したのだと思いますが・・・

そういう意味からすると、人間とは、本質的に「ウソツキ」である、ということ。

ほとんどの人が「自己矛盾」を抱えているのでは?

参考文献)岡本太郎 『呪術誕生』

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