2008年7月19日土曜日

メヴラーナの言葉

Soul Searching

生命の奥深くに眠る魂を探り当て、あなたの導きとせよ
肉体という名の山奥深くに秘められた財宝を探り当てよ
探求者よ、能う限りの力を持って必ずそれを見つけ出せ
外ではない、そなた自身の中にそなたの探すものがある

長いこと宝石の鉱脈を探し続けていれば
その者自身がいつか鉱脈そのものになる

パンの一かけを追い求め続けるのならば
その者はパンよりも上のものにはならぬ
これが理解できれば全て理解したも同然
あなたの探し求めるものがあなたの行末
あなたの欲するものこそがあなたの本質


これを一言で言えば、ソクラテスの

「無知の知」


神の書(クルアーン)の本質は、四つの次元から成っている。

「言語」「御しるし」「暗喩」「真理」




婚姻においては、配偶者どおしがお互いに同等でなくてはならない。
さもなければ婚姻は退屈な束縛と成り果て、幸福も長続きはしない。

つまり、ペアのバランスが良くなければ、うまくいかないということだと思う。

信仰

教条通りに行なう礼拝行為よりも、礼拝の根底に流れる精神のほうがよほど大切。

定められた礼拝よりも、信仰の方が大切。

信仰には、礼拝のような「始まり」もなければ「終り」もない。信仰は不断の義務である。

信仰は礼拝よりも優れている。

礼拝を伴わぬ信仰にも、それなりの価値は認められよう。だが、信仰を伴わぬ礼拝には価値がない。それは、まさしく偽善者の礼拝であり、無益どころか有害ですらある。

偽善者の眼は儀式的な礼拝のみを見る。確かに彼らの眼には、宗教が異なれば礼拝も違って見えるのだろう。
だが、信仰は、宗教の違いを超えて普遍である。



愛とは、自身の心と魂が他者の心と魂に同期して調和すること、だと思う。

学者

近頃の学者は、知識による堅牢な城をうち建て、一切を掌握したかのように振る舞う。彼らは自分の周囲のことならあきれるほど良く知っている。だが最も重要で、最も自分に関わる事柄、すなわち自分自身に関してはまったくの無知であり、また知ろうともしていない。

ギリシャでは、ソフィストと呼んだ?


約束を守ること

「偽善者には三つの印がある。まずは嘘をつくこと。次に約束を守らぬこと。そして信頼を裏切ること」

その者の学識や特技などには惑わされるな
その者が約束を果たすかを見届けるが良い
もしもその者が約束を違えず守るのならば
その時こそは思う存分に褒め讃えるが良い
その者には称賛以上の価値があるのだから

沈黙の価値

「邪悪な友を持つよりは、孤独である方がよほど貴重である。しかし良い友は孤独よりも更に貴重である。良い言葉を話すことは沈黙よりも貴重である。しかし沈黙は邪な言葉よりも更に貴重である」

怒りを鎮めること

「争いに勝利することが英雄の条件ではない。怒りを感じた時に、怒りを自ら制御し鎮める術を持つ者こそが真の英雄である」

急がぬこと

「急いで歩いたところで、何の益にもならない」

新月こそは、眼には見えなくとも月の完璧な状態である。
満月は欠けて完璧さを失うが、新月は満ちてゆく以外にはない状態だからだ。
新月は、一夜、また一夜、時をかけて進歩することについての学びを与える。
熟考に熟考を重ねて、自らを救う手立てがあることを、新月は教える。
新月を見て、人は学ぶのである、
「急ぐことは愚か者のすること、頂上に至るには段階を踏まねばならぬ」と。

秘すること、秘密

「あなたが願を叶えたいなら、だれにもそれを打ち明けてはならない。
あらゆる天の恩恵は、与えられたものに対する邪視を招く。
秘することで邪視を防げば、願いは現実となるだろう」

預言者は、最も深いところに最も大切な願いを隠す者が
最も早く願いごとを達成するだろうと仰せになった。

人はすべての秘密をさらけ出すべきではない。
あなたの出自、財産、宗教に関しては唇を閉じていなさい。
この三つに関して語るには、あまりにも敵が多すぎる。
秘密は一人で守るもの。
二人以上が秘密を知れば、たちまち海の向こう側まで知れ渡ろう。

富への執着

富と金とは、頭にのせる帽子
帽子に逃げ込むのは禿げた男
美しく縮れた巻き毛の男なら
帽子などない方がよほど幸せ

真に自由闊達な日とはおよそ次の通り
富める者の後を追うこともせず
貧しい者の後を追うこともしない
富にも貧困にも惑わされることがない
現世にも、人びとの煩わしさにも関わらない
その人は、自らの存在をまったく消し去っている

一切れのパンと引き換えに魂を売り渡す者よ
大麦の小さな一粒のために金鉱を手放すとは
ニムロードもまた神に恋することはなかった
彼は小さな蚊にその魂を引き渡したのだった

愛する者を探すなら
あなたが愛する者そのものになる
パンの一切れを探すなら
あなたがパンの一切れになる
この神秘を理解できるなら
あなたはすでに知っている
あなたが探しているのは
他でもないあなた自身なのだ

嫉妬

「嫉妬の焔は善行も崇拝もすべて焼き尽くす。ちょうど炎が、森の樹木を焼き尽くしてしまうかのように」

悪癖

あなたが感じる不快感は、あなた自身への不快感に他ならない。他人はあなたの悪癖を映す鏡の役割を果たしているに過ぎない。

独裁、暴政

「暴虐と独裁から遠ざかれ。本当に、それは審判の日の暗闇である」

悪人たちの犯す大それた不正は、やがてそっくりそのまま彼ら自身を葬る暗黒の井戸となる。

王も高官たちも欺瞞に耽り
裁判官も故意に誤った審判を下す時
最も高く、最後の審判を保持する神から
彼らに同様の痛みと災難が降りかかる
その時の彼なの何と哀れなことか

「悪事の策謀は、その当人に降りかかるばかりである」

陰口、中傷

「邪推の多くを祓え。本当に邪推は、時に罪である。無用の詮索をしたりまた互いに陰口をしてはならない」

賄賂

「賄賂を支払う者、賄賂を受け取る者を神は決してお許しにならない」

嘘、偽り、欺瞞

心正しい者であればそもそも誓いなど口にする必要がない
彼らは澄んで輝く両の瞳で十分だと知っている

真実の友と、二心ある者とを見分けられぬと嘆くよりも
自分の役に立たぬ嗅覚を呪うがいい

真実の言葉だけが心に深い休息をもたらす
畢竟、真実とは心の魚を釣り上げる釣り針である

時を無駄にすること

過去を懐かしむことなしに、過去をじっくりと観察せよ
その階梯を通り過ぎ、過去から解き放たれて自由になったとき、
あなたの神秘の道を歩む準備が整ったことになるだろう。
あなたは今や時の申し子。
時に学び、同時に時の師ともなる。
今や流されるのはあなたではない。
時があなたのために流れる。
二度と今生きているこの瞬間を無駄にすることもなくなる。
神秘の道を行く者は全て瞬間の息子
われらが知るのはただ現在あるのみ
「明日」はわれらの流儀にそぐわぬ
あなたもまたわれらの友ではないか
心せよ、あなたが手にしたそれらは
時の経過と共に消えゆくものだから

躊躇い

「あらゆる状況にあって、躊躇いは無用である。悪魔は常にあなたが躊躇った心の隙間に忍び込もうとしている」

預言者は人びとに

「もしも・・・」と言うことを禁じられた。

偽善者はその死の瞬間までそう言い続ける。
彼が一生のうちに得るものは、ただ後悔ばかりとなる。

Aoygai YoSuKe

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