2011年4月20日水曜日

大井先生


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AUTHOR: AO
TITLE: 大井先生
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CATEGORY: アート & サイエンス

DATE: 07/22/2006 06:07:01 PM
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東大医学部名誉教授の大井先生と一時間ばかりお話した。以前、たまたまお会いしたときに、みすず書房から先生が出版された『いのちをもてなす―環境と医療の現場から』のお話をした。先生が自閉症のための森林療法をやっています、と言われたので、自閉症の大学教授が書いた"Animals In Translation"という本の翻訳企画をしています、と答えた。今度、お話を聞かせてください、と言われていた。NHK出版から刊行されたことをブックフェアで知り、大井先生にアポを取った。



"Animals In Translation"の原著、訳本、翻訳企画書、農業関連の本、宮沢賢治の『春と修羅』などを持参してお話をした。とても楽しい一時間だった。まず、"Animals In Translation"の簡単な概要を僕からお話した。先生から、ミラー細胞のお話があった。ミラー細胞とはベルギー生まれでイタリア在住のプロフェッサーPerrett(Neuroimaging Center of the University Medical Center Groningen)が発見した脳細胞で、その学者は、ノーベル賞を取るのではないかとのこと。自閉症はミラー細胞の受容体がブロックされて、発火しない、そのためにあのような症状が起きるのではないか?と言われた。一般的に言われているように、左側頭葉の言語野の異常ではない。言語の形式と意味について、現代の問題点は人が自然や他の人と繋がりが持てないことが大きいなどとお話をされた。



僕は、『春と修羅』を見て、賢治は天才だ、80年以上前に、シンクロニシティ、宇宙論、仏教哲学、ソフトウェアDNA、進化論、相対論などを応用して、このような詩を書いた、驚きです、と言った。先生は、賢治の全集を持っています、賢治が現代に生きていたら、ものすごいことをしたんじゃないでしょうか?と。ビッグバン理論、人類の誕生、繋がり、量子力学、ユング心理学、法華経などについても話された。人間が繋がりを持てないから不安が起きる。それが大きな問題だと。先生のお話は、ほぼ理解できた。



シンクロニシティは、確かユングとパウリあたりから認識され始めた、量子ポテンシャルなども絡んで、と後から思い出した。



森林療法についてお聞きした。行動や夜尿症の問題を抱えた自閉症児が椎茸の菌を植え付ける作業をすることで、症状が改善した、と言われた。僕は、自然と交流することにより、自然のパワーを受け取って改善したのではないかと感じた。持参した農業関連の本は、森林療法に応用できるのではないでしょうか? と提案した。



訳本企画書をお渡しして、話は終わった。3時間ばかり後に先生から電話が入った。訳本企画書を読みました。この本はとても面白いです。アマゾンで原著を購入します、とのこと。



初めての企画で、翻訳者には採用されなかったが、いろいろと面白かった。







青柳洋介

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AUTHOR: あ洋介!
EMAIL: ayosuke414@yahoo.co.jp
IP: 220.209.111.244
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DATE: 07/23/2006 12:27:23 PM
僕のほうは、『法華経大全』大角 修 学研 を購入した。
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