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2015年5月29日金曜日

生存術

これは、参考になるのでは?

サッカーは世界最大のグローバルスポーツです。

各国が平等の1票の権利を持っている。


Robert Cole
[ロンドン 28日 ロイターBreakingviews] - 汚職スキャンダルに揺れる国際サッカー連盟(FIFA)だが、組織のトップであるゼップ・ブラッター会長は、29日の会長選で5選を決めるとみられる。仮に今回は落選したとしても、同氏の粘り強さには特筆すべきものがある。
FIFAが収めた経済的成功は、同氏の執念に負うところが大きい。同氏をめぐる状況は、権謀術数を駆使するタイプの組織トップにとって、格好のケーススタディとなっている。
組織で幹部が生き残るために1番大切なのは、成功することだ。もし大きな収益を上げている組織を統括しているのなら、取締役会で自分の席を確保するというゴールに向けた道は、もう半分以上進んだことになる。
前回のワールドカップ(W杯)ブラジル大会までの4年間、つまり2011─2014年のFIFAの売上高は57億ドル(約7000億円)だった。これは、前々回の南アフリカ大会までの4年間に比べると30%以上の増加。2006年ドイツ大会までの4年間からは倍増以上となっている。FIFAの他者に対する「気前の良さ」も膨らんでいる。例えば、2014年までの4年間で、サッカーの発展プログラムには10億ドル以上を使った。これも、それ以前の4年間に比べると約3割増しだ。
2番目に大切なのは、大規模かつ多岐にわたる利害関係組織に対して責任を負うことだ。FIFA会長選は、加盟する209カ国・地域の協会代表者による投票で決まる。ある意味、その構造は称賛に値するほど民主主義的と言える。しかし、組織の大きさが、反会長派が「クーデター」を起こすのを難しくしている。FIFA会長選は、あらゆる国が平等に一票を持つシステムであり、サッカーの弱小国もサッカー大国も1票が持つ力は変わらない。それが現職会長には有利に作用する。
ブラッター会長の3つ目の強みは、トップとしての面の皮が厚いことだ。同会長と同じ様な地位に座る人の多くは、今のサッカー界を取り巻くような不祥事があれば、とっくに責任を取らされて辞めているだろう。多くの人は、たとえ知らず存ぜぬを通せるとしても、辞任はやむを得ないと考えるはずだ。

欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長は、FIFAは会長を交代すべき時に来ていると主張する。キャメロン英首相も同じ意見だ。サッカーW杯のスポンサー企業である米クレジットカード大手ビザ(V.N: 株価企業情報レポート)も汚職問題を懸念している。   続く...

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