世界のエネルギー消費量=595EJ
水素社会ですか? 総エネルギーの何パーセントなのかな?
NHKニュース
「水素」生産量で新目標 2030年までに世界で年9000万トン規模
国内の水素の供給量は現在およそ200万トンで、新たな目標はその45倍に相当するほか、100万キロワットの発電所に換算すると、およそ270基分のエネルギーを供給することができます。
世界のエネルギー消費と資源
人口増加と発展途上国の経済成長などにより、世界のエネルギー消費量は今後ますます増加すると見込まれています。一方、石油、石炭などのエネルギー資源には限りがあり、世界規模でエネルギーの需給関係がひっ迫すると予想されています。
世界人口とエネルギー消費量の増加
世界の人口は、18世紀の産業革命を契機とする工業化の進展とともに、急激に伸びはじめました。産業革命以前、約6億人といわれた世界人口は、現在では70億人を超えるまでに膨れ上がりました。つまり、300年間で、それまでの約10倍にも増えたことになります。
私が「太陽光」をいちばん期待しているのは、「潜在的に存在するエネルギー」が莫大だからです。
さっそくですが、つぎの表を見てください。
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エネルギーの種類 エネルギー量
水力 (最大値) 90EJ
風力 (最大値) 630EJ
石油 (全資源) 8690EJ
天然ガス (全資源) 17280EJ
ウラン (全資源) 114000EJ
石炭 (全資源) 185330EJ
太陽エネルギー (1年間) 2895000EJ
世界のエネルギー消費 (1年間) 400EJ
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上の表で、エネルギーの単位の「EJ」は、「エクサジュール」と言い、
1EJ=1000000000000000000Jです。
E(エクサ)というのは、10の18乗、つまりゼロが18個つくという意味です。
一方、J(ジュール)というのはエネルギーの単位で、
1キログラムの重りを、10センチメートル持ち上げるのに必要なエネルギーが、およそ1ジュールです。
あるいは、1リットルの水の温度を1度上げるためには、およそ4200J(ジュール)のエネルギーが必要です。
だから、20度の水1リットルを、100度のお湯にするには、およそ336000J(ジュール)のエネルギーが必要となります。
一般には聞き慣れない言葉ですが、J(ジュール)とか、EJ(エクサジュール)というのは、そのようなエネルギーの単位なのです。
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さて、上の表を見ますと、世界が1年間に消費するエネルギーは400EJです。
ところが一方、地球が1年間に太陽から受けているエネルギーは、2895000EJです。
だから太陽エネルギーは、世界のエネルギー消費の、およそ7000倍もの莫大な量です。
また、1年間の太陽エネルギー2895000EJは、地球に存在する全ての石油と、すべての天然ガスと、すべてのウランと、すべての石炭を合計したエネルギー325300EJよりも、はるかに大きなものです。
そしてこれは、現在すでに存在する比較的効率のわるい太陽電池でも、およそ470キロメートル四方の土地をそれで覆えば、世界のすべてのエネルギーがまかなえる計算になるそうです。
それは地球の面積の、たった0.15パーセントの土地で良く、しかも農業に使うことのできない砂漠や荒地、あるいは海上でも良いのです。
もちろん、すべての太陽電池を1ヶ所に集める必要などありません。適宜都合のよい場所で、分散して使えばよいのです。
この分散性について言えば、太陽電池はとても優れています。いちばん分散している例では、各家庭の屋根についている太陽電池パネルがそうです。
このように太陽光発電は、長い電線をひく必要がなく、とくに電線の普及していない発展途上国において威力を発揮します。
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以上のように、「太陽光」は、莫大なエネルギーが利用されずにいます。
それを使わない手はありません。
これが、私が太陽光をいちばん期待している理由なのです。
(注意)
今回の表の、「すべての石油」などの全資源のエネルギー量や、水力や風力エネルギーの最大値は、最高の推定値でしかありません。だから、桁数の目安ぐらのものと思ってください。
キロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ、エクサ
キロ:10 3=1000 倍を表す
メガ:10 6=1000000 倍
ギガ:10 9 倍
テラ:10 12 倍
ペタ:10 15 倍
エクサ:10 18 倍
ゼタ:10 21 倍
ヨタ:10 24 倍
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