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2015年3月13日金曜日

下北沢散歩

開業33年目になる焼きトン椿へ行った。

帰り道、一番街に古くからあるジーンズショップ、アリゾナが閉店していた。

43年間の営業だった。お疲れ様でした。

そして、ギャラリー兼飲み屋兼カフェの無寸草へ立ち寄った。

昔、会ったことがあるお客さんと話した。僕は彼のことは覚えていなかった。

彼は脳出血を患ったとのこと。障害の程度が軽かったようだ。

彼曰く、他人と比べるべきじゃないが、自分の障害が軽かったことを良かったと思う自分がいる。

僕曰く、他人と比べても意味がない。あなたの人生だから・・・


いずれにしても、方丈記です。



方丈記

鴨長明

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。』およそ物の心を知れりしよりこのかた、四十あまりの春秋をおくれる間に、世のふしぎを見ることやゝたびたびになりぬ。

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