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香港 返還記念日のデモ不許可に 民主派「自由失われつつある」
2020年6月28日 0時16分
香港での反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法案」の審議が進む中、香港の警察は、民主派団体が来月1日に計画している大規模なデモ行進について、許可しないとする通知を出しました。団体は「市民の人権や自由が失われつつある」と非難しています。
香港では、イギリスから中国に返還された記念日の7月1日に合わせて、2003年以降、毎年デモ行進が行われていて、去年は主催者の発表で55万人が参加しました。
政府に批判的な民主派団体はことしもデモ行進を計画していましたが、香港の警察は27日、開催を許可しないという通知を出しました。
理由について警察は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、来月2日まで51人以上で集まることを禁止する措置をとっているほか、去年からさまざまなデモのあと各地で暴力事件が起きており、今回もそのリスクが高いためだとしています。
香港では、反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法案」が、28日から再び開かれる中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会で審議され、可決されるとの見方が強まっていて、それを前に、警察がデモ行進を許可するか注目されていました。
民主派団体の岑子杰代表は、「感染拡大防止を口実に、市民に声を上げさせないようにしている。市民の人権や自由が失われつつある」と非難しています。
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