85年~86年に参加した。
逐次推論マシン、PSIが全体の成果物だったと思う。
第五世代コンピュータ(だいごせだい-)とは、通商産業省(現経済産業省)が1982年に立ち上げた国家プロジェクトの開発目標である。570億円を費やし、1992年に終結した。
逐次推論マシン、PSIが全体の成果物だったと思う。
第五世代コンピュータ(だいごせだい-)とは、通商産業省(現経済産業省)が1982年に立ち上げた国家プロジェクトの開発目標である。570億円を費やし、1992年に終結した。
1980年代に入り、日本のコンピュータ産業は輸出も増え、市場規模も2兆円まで成長した。従来、通産省は1983年ごろまで貿易自由化対策としてコンピュータ企業への助成金を出していたが、既にそのような直接的な助成金は意義を失っていた。また、海外からもIBM互換機を輸出する日本に対して風当たりが強くなっていた時期でもある(IBM産業スパイ事件が起きたのは1982年)。そこで、次は第四世代と言われていた時代に、あえて更に先の第五世代コンピュータを開発するプロジェクトを立ち上げ、日本の独自性を打ち出そうとした。
この検討が開始されたのが1979年である。当時、電子技術総合研究所(現在の産業技術総合研究所)の渕一博らは述語論理によるプログラミングに強い関心を持っていた。渕らは独創性を求めるこのプロジェクトを絶好の機会として働きかけ、第五世代コンピュータの目標は「述語論理による推論を高速実行する並列推論マシンとそのオペレーティングシステムを構築する」というものになった。
当初の予定から1年延びた1992年、プロジェクトは「当初の目標を達成した」として完了した。
- 1982年: (財)新世代コンピュータ開発機構(ICOT)設立。第五世代コンピュータプロジェクトが開始され、5年分の予算が与えられた。
- 1985年: 最初の個人用逐次推論マシン PSI(Personal Sequential Inference Machine、パーソナルPIMとも)とそのオペレーティングシステム SIMPOS(SIM Programming and Operating System)がリリースされた。SIMPOS は Prologにオブジェクト指向プログラミングを取り入れた ESP で記述されていた。
- 1987年: 複数台のPSIを相互接続した形態の最初の並列推論マシン PIM(Parallel Inference Machine)が構築された。プロジェクトはさらに5年分の予算を与えられた。核となる言語も Guarded Horn Clauses(GHC)に基づいた KL1 にバージョンアップされ、OS は PIM の OS ということで PIMOS と名づけられた。
- 1991年: 実際に動作する PIM が完成した。
- 1992年: プロジェクトは当初の予定から一年延長され、この年に終了した。PIMOS のソースコードはパブリックドメインとして公開されたが、PIM でしか動作しないものだったため、KL1 を一般のUNIXマシンで動作させるためのプロジェクトが別途開始された。その成果はKLICとして公開されている。
- ハードウェア
- PSI(Personal Sequential Inference Machine):シングルユーサー向けの逐次推論マシン
- PSI-I:最初の逐次推論マシン。30KLIPS(Logical Inference Per Second、三段論法的推論を一秒間に実行できる回数)。CPUはワンチップ化されていない。
- PSI-II:PSI-I のCPUをVLSI化して小型化・高速化したバージョン。
- PSI-III:
- CHI(Co-operative High-performance Inference machine)
- CHI-I:285KLIPS
- CHI-II:490KLIPS
- PIM(Parallel Inference Machine):並列推論マシン
- PIM/p:512プロセッサ(RISC)
- PIM/m:256プロセッサ(CISC)
- PIM/c:256プロセッサ(CISC)
- PIM/k:16プロセッサ(RISC)
- PIM/i:16プロセッサ(LIW)
- PSI(Personal Sequential Inference Machine):シングルユーサー向けの逐次推論マシン
- プログラミング言語
- KL0:PSIの機械語に相当する言語。
- ESP:PSIのシステム記述言語
- KL1:並列型言語
- オペレーティングシステム
- SIMPOS:PSIのOS
- PIMOS:PIMのOS
- 応用例
- 並列データベースマネジメントシステム Kappa
- 法的推論システム
- 並列VLSI-CADシステム
- 遺伝子情報処理システム
- 並列定理証明システム
0 件のコメント:
コメントを投稿