シリコンバーレーでは、優良ベンチャーなどの新興企業のM&Aを行って、会社が成長するビジネスモデルが普通です。
ソフトバンクのビジネスモデルも同様のモノ?
ソフトバンクのビジネスモデルも同様のモノ?
Una Galani
[香港 19日 ロイターBreakingviews] - 創業者が常に最高のリーダーであるとは限らない。ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)は今、昨年12月に出資したインドの不動産仲介サイト「ハウジング・ドットコム」で、そんな苦い教訓を学んでいる。
同サイトを運営するロコン・ソリューションズの創業者は、26歳のラフル・ヤーダブ最高経営責任者(CEO)。ソフトバンクはヤーダブ氏の手綱を締めるのに苦労している。
向こう10年間でインドのハイテク企業に100億ドルを投資する計画を持つ同社は、創業者に優しい投資家という評判を大事にしているのかもしれないが、弱い投資家と見られることの方が悪い結果を招くだろう。
ヤーダブ氏は4月、取締役会には「知的な能力がない」と痛烈に批判する辞表を書いた。これが外部にもれると辞任の意向は撤回し、「許されない発言だった」と謝罪。ソフトバンクは投資家の権限を増すべく取締役会の拡大でこれに応えた。
ただヤーダブ氏はその後、自身が持つ同社株式のすべて(3200万ドル相当)を従業員に分配すると宣言した。また自身のフェイスブックのページに映画「ダークナイト ライジング」からの一場面を投稿。その動画では、ビジネスマンが「あなたに大金をはたいたのに」と不満をこぼすが、悪者が「それで私を支配できると思うのか」と答えている。動画は悪者がビジネスマンの首を折るシーンで終わる。
創業者が出資者と衝突するのは珍しいことではない。分からないのは、なぜソフトバンクがヤーダブ氏を辞任させたり、降格させなかったかだ。ソフトバンクは多分、他の新興IT企業の創業者たちから疎まれるのを恐れているのだろう。インドでの100億ドルの投資計画の成否は、そうした新興企業のCEOたちにとって、孫正義社長が率いるソフトバンクグループが魅力的な投資家と映るかどうかにもかかっている。ただ、ヤーダブ氏をCEOにとどめておくことは、ロコン・ソリューションズだけでなく、投資家としてのソフトバンクの評価も傷つけているように見える。
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