物語です・・・
野生のイルカとふれあう ¦ 世界遺産に生息する知的生命体発見の旅
レイチェル・スモールカー 著
青柳洋介 訳
目次
プロローグ 1
イルカにであう
イルカはかしこいのか?
一章 モンキー・マイアへ 17
ふしぎなおつげにさそわれて
二章 初めての訪問 27
イルカもきもちをあらわす
わかちあう
イルカをまもる
三章 イルカのもとへ 51
モンキー・マイアがよんでいる
四章 シャーク湾 63
じゆうといきていることをかんじる
オーストラリアのれきしをしる
おおまかにしぜんをしる
五章 野生のイルカを追跡 81
かがくてきにかんさつする
にちじょうをかんさつする
六章 イルカと海綿 105
イルカもどうぐをつかう
七章 ビッグ・バン 115
たましいはガイアとともにある
イルカはスタンガンをもっている
八章 イルカの社会 135
オスはダークなめんをもつ
九章 男たち 147
オスはどうめいをくむ
オスはたたかう
十章 母、娘、姉妹 171
こどもをうんでそだてる
セックスをする
十一章 ホイッスルとクリック 187
はなしあう
はなしかたをけんきゅうする
十二章 モンキー・マイアの生活 215
サイクロンがくる
リゾートにかわる
十三章 イルカの知能と感情 239
きょうりょくする
きょうかんする
十四章 イルカの保護 257
しぜんをほごする
エピローグ 269
イルカもわたしもいきている
謝辞 273
訳者あとがき
主な登場イルカ
*モンキー・マイアのイルカ
ホーリフィン メス モンキー・マイアの女家長
ニッキー メス ホーリフィンの娘
ラブル オス ニッキーの息子
ジョイ メス ホーリフィンの娘
ホーリー メス ホーリフィンの娘
クルックドフィン メス
パック メス クルックドフィンの娘
クッキー オス クルックドフィンの息子
ビューティフル メス
ビビ オス ビューティフルの息子
サプライズ メス もともとは沖のイルカだった
(オス同盟)
スナッブノーズ、ビビ、シックルフィン
*沖のイルカ
スクウェア メス
スクウェアレット メス スクウェアの娘
ピグレット メス スクウェアの娘
ツイードルディー メス スクウェアの姉妹?
ファットフィン メス スクウェアの姉妹
ジョイフレンド メス ジョイなどと仲良し
ヨギ メス
ブーブー オス ヨギの息子
スモーキー オス ヨギの息子
ハーフルーク メス 海綿キャリアー
(モンキー・マイアに拉致されたメス)
ポインデクスター、マンチ、チクレット
(オス同盟)
チョップ、ボトムフック、ラムダ
トリップス、バイト、セタス
リアルノッチ、ハイ、パッチズ、ハック
ラッキー、ポインター、ローデント
ウェイブ、シェイブ
主な登場人物
レイチェル・スモールカー 著者 生物学者(コミュニケーション)
エリザベス・ゲイウェン 旅行者 モンキー・マイアの紹介者
リリー博士 イルカ博士 イルカ研究の大御所
ケン・ノリス UCSCのイルカ生物学のパイオニア
リチャード・コナー UCSCの同級生 共同研究者(オスの行動)
アンドリュー・リチャード 共同研究者(メスの社会的な関係)
ジャネット・マン 共同研究者(子育て)
ウイルフ・メイソン モンキー・マイアのキャンプの所有者
ヘイゼル・メイソン ウイルフの妻
ニッキー・フライヤー(人間ニッキー) スピリチュアル系の学生
デビー・グラスゴー アーティスト
ボンディー モンキー・マイアの常連
イルカ観察のカギ
個体識別 イルカの背ビレについている目印などで個体を見分ける
性別判定 イルカは性別により群れの作り方などが大きく異なる
ホイッスル イルカは音でコミュニケーションなどを取る
クリック イルカは音で獲物などを攻撃する
イルカ行動学
* 発音
エコロケーション(音響定位)
ホイッスル(イルカ同士でコミュニケートするための発音)
シグニチャー・ホイッスル(名前の確認)
ソリダリティ・ホイッスル(同盟の確認)
クリック(ホイッスル以外のすべての発音)
バジング(ブザーのような音を出す)
ノッキング(木のうろを叩くようなコツコツという音を出す)
* 捕食
フォーリッジ(エサを捕る)
リープ・フィーディング(ジャンプしながら泳いでエサを捕る)
ボニー・バンギング(魚群を捕食する)
スポンジ・キャリーイング(海綿を利用してエサを捕る)
ボトム・グラビング(海底でエサを捕る)
スナッギング(仰向けになってエサを捕る)
* 一般行動
バウ・ライディング(へさき乗り、水先案内)
テール・アウト・ダイブ(尾を跳ね上げて垂直に潜る)
スナッグ(立ち泳ぎ)
ポーパシング(浮いている)
ローリング(回転する)
スプラッシング(水しぶきを立てる)
フラッシング(腹部をきらめかす)
チェーシング(追いかけっこをする)
ジョーイング(歯で噛む)
グーシング(つつく)
キール・ラビング(竜骨こすりをする)
テール・ワッキング(尾ビレでたたく)
ペアリング(メス同士で組んで泳ぐ)
プロローグ
イルカにであう
私は、ボートで浅い眠りについていた。パーカッションのような大きな
「プフー」
という音で目が覚めて、
しばらくの間、横になったままで、目を開いて、耳を傾けていた。イルカの声に違いない。また、声が聞こえた、イルカは、すぐ近くにいるようだ。塩でべとついたドアを開いて、長さ約十二メートルのカタマラン(双胴船)ノートレック号のデッキに上った。南東方向から絶え間なく、涼しいそよ風が吹いている。星もきらきら輝いている。頭上に、明るく大きなアーチが架かっているように感じる。細長い月が、波間をゆらゆらと漂いながら、輝いている。他に光はなく、水面は穏やかだ。潮が、停泊中のノートレック号の双胴の船体に沿って、後方へ流れていく。ノートレック号は、潮の流れに緩やかに引かれている。水面をローリングするイルカの銀色の背が、月明かりの下に見える。イルカは、流れるように泳いで、呼吸しながら、水中に潜る。そして、流れ星のように、きらきらと光を発し、しぶきを立てながら魚を追い、水面に現れては呼吸する。
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野生のイルカとふれあう ¦ 世界遺産に生息する知的生命体発見の旅
レイチェル・スモールカー 著
青柳洋介 訳
目次
プロローグ 1
イルカにであう
イルカはかしこいのか?
一章 モンキー・マイアへ 17
ふしぎなおつげにさそわれて
二章 初めての訪問 27
イルカもきもちをあらわす
わかちあう
イルカをまもる
三章 イルカのもとへ 51
モンキー・マイアがよんでいる
四章 シャーク湾 63
じゆうといきていることをかんじる
オーストラリアのれきしをしる
おおまかにしぜんをしる
五章 野生のイルカを追跡 81
かがくてきにかんさつする
にちじょうをかんさつする
六章 イルカと海綿 105
イルカもどうぐをつかう
七章 ビッグ・バン 115
たましいはガイアとともにある
イルカはスタンガンをもっている
八章 イルカの社会 135
オスはダークなめんをもつ
九章 男たち 147
オスはどうめいをくむ
オスはたたかう
十章 母、娘、姉妹 171
こどもをうんでそだてる
セックスをする
十一章 ホイッスルとクリック 187
はなしあう
はなしかたをけんきゅうする
十二章 モンキー・マイアの生活 215
サイクロンがくる
リゾートにかわる
十三章 イルカの知能と感情 239
きょうりょくする
きょうかんする
十四章 イルカの保護 257
しぜんをほごする
エピローグ 269
イルカもわたしもいきている
謝辞 273
訳者あとがき
主な登場イルカ
*モンキー・マイアのイルカ
ホーリフィン メス モンキー・マイアの女家長
ニッキー メス ホーリフィンの娘
ラブル オス ニッキーの息子
ジョイ メス ホーリフィンの娘
ホーリー メス ホーリフィンの娘
クルックドフィン メス
パック メス クルックドフィンの娘
クッキー オス クルックドフィンの息子
ビューティフル メス
ビビ オス ビューティフルの息子
サプライズ メス もともとは沖のイルカだった
(オス同盟)
スナッブノーズ、ビビ、シックルフィン
*沖のイルカ
スクウェア メス
スクウェアレット メス スクウェアの娘
ピグレット メス スクウェアの娘
ツイードルディー メス スクウェアの姉妹?
ファットフィン メス スクウェアの姉妹
ジョイフレンド メス ジョイなどと仲良し
ヨギ メス
ブーブー オス ヨギの息子
スモーキー オス ヨギの息子
ハーフルーク メス 海綿キャリアー
(モンキー・マイアに拉致されたメス)
ポインデクスター、マンチ、チクレット
(オス同盟)
チョップ、ボトムフック、ラムダ
トリップス、バイト、セタス
リアルノッチ、ハイ、パッチズ、ハック
ラッキー、ポインター、ローデント
ウェイブ、シェイブ
主な登場人物
レイチェル・スモールカー 著者 生物学者(コミュニケーション)
エリザベス・ゲイウェン 旅行者 モンキー・マイアの紹介者
リリー博士 イルカ博士 イルカ研究の大御所
ケン・ノリス UCSCのイルカ生物学のパイオニア
リチャード・コナー UCSCの同級生 共同研究者(オスの行動)
アンドリュー・リチャード 共同研究者(メスの社会的な関係)
ジャネット・マン 共同研究者(子育て)
ウイルフ・メイソン モンキー・マイアのキャンプの所有者
ヘイゼル・メイソン ウイルフの妻
ニッキー・フライヤー(人間ニッキー) スピリチュアル系の学生
デビー・グラスゴー アーティスト
ボンディー モンキー・マイアの常連
イルカ観察のカギ
個体識別 イルカの背ビレについている目印などで個体を見分ける
性別判定 イルカは性別により群れの作り方などが大きく異なる
ホイッスル イルカは音でコミュニケーションなどを取る
クリック イルカは音で獲物などを攻撃する
イルカ行動学
* 発音
エコロケーション(音響定位)
ホイッスル(イルカ同士でコミュニケートするための発音)
シグニチャー・ホイッスル(名前の確認)
ソリダリティ・ホイッスル(同盟の確認)
クリック(ホイッスル以外のすべての発音)
バジング(ブザーのような音を出す)
ノッキング(木のうろを叩くようなコツコツという音を出す)
* 捕食
フォーリッジ(エサを捕る)
リープ・フィーディング(ジャンプしながら泳いでエサを捕る)
ボニー・バンギング(魚群を捕食する)
スポンジ・キャリーイング(海綿を利用してエサを捕る)
ボトム・グラビング(海底でエサを捕る)
スナッギング(仰向けになってエサを捕る)
* 一般行動
バウ・ライディング(へさき乗り、水先案内)
テール・アウト・ダイブ(尾を跳ね上げて垂直に潜る)
スナッグ(立ち泳ぎ)
ポーパシング(浮いている)
ローリング(回転する)
スプラッシング(水しぶきを立てる)
フラッシング(腹部をきらめかす)
チェーシング(追いかけっこをする)
ジョーイング(歯で噛む)
グーシング(つつく)
キール・ラビング(竜骨こすりをする)
テール・ワッキング(尾ビレでたたく)
ペアリング(メス同士で組んで泳ぐ)
プロローグ
イルカにであう
私は、ボートで浅い眠りについていた。パーカッションのような大きな
「プフー」
という音で目が覚めて、
しばらくの間、横になったままで、目を開いて、耳を傾けていた。イルカの声に違いない。また、声が聞こえた、イルカは、すぐ近くにいるようだ。塩でべとついたドアを開いて、長さ約十二メートルのカタマラン(双胴船)ノートレック号のデッキに上った。南東方向から絶え間なく、涼しいそよ風が吹いている。星もきらきら輝いている。頭上に、明るく大きなアーチが架かっているように感じる。細長い月が、波間をゆらゆらと漂いながら、輝いている。他に光はなく、水面は穏やかだ。潮が、停泊中のノートレック号の双胴の船体に沿って、後方へ流れていく。ノートレック号は、潮の流れに緩やかに引かれている。水面をローリングするイルカの銀色の背が、月明かりの下に見える。イルカは、流れるように泳いで、呼吸しながら、水中に潜る。そして、流れ星のように、きらきらと光を発し、しぶきを立てながら魚を追い、水面に現れては呼吸する。
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私たちの人生は山あり谷あり。生まれてから、子ども時代を過ごし、長い大人の時代になって、人生は大きく様変わりする。喜びも不満もあれば、幸運も不運もある。人とイルカは、種としては近くないが、どちらも複雑な水路の航行術を身につけた。愛したり嫌ったり、与えたり与えられたりしながら、理解し合って、友達になって交際した。私たちは、長く複雑な歴史を、同じ意図で今の瞬間に重ね合わせられる。
「友達になれるよ。やあ、あなた、どちら側にいたとしても、私たちの心(ハート)と精神(スピリッツ)は大差ないよ!」
カンムリチャイロガラのベルが鳴ると、イルカの姿は私の想像の世界から消える。小さな窓を通した私たちの出会いは、小さな点となり過去へ消えて行くが、その音とイメージが私を強く引きつけて、私をシャーク湾へ引き戻そうとする。近いうちにバックに荷物を詰めて、夫と子どもたちをオーストラリアへ連れて行くかもしれない。イルカたちと友情の火をふたたび燈して、私の家族と野生のイルカといっしょになって、胸がときめく触れ合いをするかもしれない。
「友達になれるよ。やあ、あなた、どちら側にいたとしても、私たちの心(ハート)と精神(スピリッツ)は大差ないよ!」
カンムリチャイロガラのベルが鳴ると、イルカの姿は私の想像の世界から消える。小さな窓を通した私たちの出会いは、小さな点となり過去へ消えて行くが、その音とイメージが私を強く引きつけて、私をシャーク湾へ引き戻そうとする。近いうちにバックに荷物を詰めて、夫と子どもたちをオーストラリアへ連れて行くかもしれない。イルカたちと友情の火をふたたび燈して、私の家族と野生のイルカといっしょになって、胸がときめく触れ合いをするかもしれない。
謝辞
まず、過去および現在のモンキー・マイアのイルカたちにお礼を述べます。私たちが、観察するのを許してくれて、ボートの騒音にがまん強く耐えてくれて、イルカの社会を充分に見せてくれたことに感謝します。両親のロバート・スモールカーとローズマリー・スモールカーに感謝します。自然に対する正しい認識と関心を与えてくれました。私は、自然に対して末永く感謝の念を抱きます。自然が失われれば、生きる道に迷ってしまうでしょう。エリザベス・ゲイウェンは、私たちをモンキー・マイアへ「導いてくれました」。バーンド・ワージッグは、手助けしてくれて、ずっと道案内の灯りを燈してくれています。
まず、過去および現在のモンキー・マイアのイルカたちにお礼を述べます。私たちが、観察するのを許してくれて、ボートの騒音にがまん強く耐えてくれて、イルカの社会を充分に見せてくれたことに感謝します。両親のロバート・スモールカーとローズマリー・スモールカーに感謝します。自然に対する正しい認識と関心を与えてくれました。私は、自然に対して末永く感謝の念を抱きます。自然が失われれば、生きる道に迷ってしまうでしょう。エリザベス・ゲイウェンは、私たちをモンキー・マイアへ「導いてくれました」。バーンド・ワージッグは、手助けしてくれて、ずっと道案内の灯りを燈してくれています。
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