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2015年4月12日日曜日

下北沢再開発

再開発の様子は、モンキーマイアの開発と何かしら似ている・・・



 リゾートにかわる

 キャンプの所有者が変わって、メイソン夫妻が立ち去り、

「リゾート」
に変化したときは、ショックだった。

見知らぬ人たちに囲まれたが、彼らとは何の関わりも無く、つながりもほとんど無かった。ボロを着て馴染み深く、白髪混じりで、ひげを生やしていて、魚臭い裸足の人たちから、白く輝くTシャツと、折り目のついた短パンを身につけて、清潔できちんとした若い顔ぶれに変わった。その後の数年間は、常連さんの中のひとりだけが、リゾートの一角でキャンプしていたが、その様子は、まったく不釣合いだった。常連さんはひとり、またひとりと、モンキー・マイアに来なくなった。歳を取りすぎて、長旅ができなくなった人もいたし、リゾートの物価が上がりすぎて、資力を越えたと不平を言う人もいた。新顔には熱心な釣り人はいなくて、モンキー・マイアの顔ぶれが変わってしまった。
 数は少なかったが、数か月から数年間リゾートで働く者もいて、ある種のコミュニティーができた。しかし、オーストラリアを含めて、世界中からイルカを見るためにやって来る、絶え間ない人の流れが大半で、彼らは、ただ通り過ぎるだけだった。リゾートの設備を利用して、帰って行くだけで、リピーターにはならなかった。

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