トップダウンですね?
1.南シナ海
2.海外NGO管理法案
3.中国主導のAIIBをめぐる摩擦
4.サイバーセキュリティー
5.2国間投資協定
William Johnson
[23日 ロイター] - 米首都ワシントンで今週、今年で7回目となる米中戦略・経済対話が開催される。米中間の90を超すハイレベル協議の頂点と位置付けられ、経済対話はルー米財務長官が、戦略対話はケリー米国務長官が、それぞれ中国側の相手と共同議長を務める。この4人は、両国首脳の直接的な代理として行動する。
今年の米中対話はとりわけ重要な意味を持つ。なぜなら、習近平国家主席の9月訪米のお膳立てとなるからだ。最近の米中関係は不安定な状態にある。その主な要因には、南シナ海問題、海外の非政府組織(NGO)を規制する中国の新しい法案、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)、そして環太平洋連携協定(TPP)がある。
これらの問題に加え、最近起きた米連邦人事管理局(OPM)への大規模なハッキングなどサイバーセキュリティー問題や、2国間投資協定の交渉にも相当な注意が向けられるだろう。
しかし過去の対話と比べ、今回はそれほど成果に期待は高まっていないようだ。その理由の一部には、両国間にある最近の一連の難しい問題や、習主席の訪米まで大きな発表はとっておきたいという両国の思惑が挙げられる。
以下に、米中が抱える5つの最重要課題について簡単に説明しておこう。
1.南シナ海
中国が大規模な岩礁埋め立て工事を進めるなか、南シナ海をめぐる問題は過去18カ月の間、米中関係にとって中心的な問題となっている。そもそもは中国と東南アジア諸国の領有権争いが発端であり、本質的には米国に関係の薄い問題だが、米政府は中国の人工島建設を重要な通商路での航海の自由を妨げる潜在的脅威だとみなしている。 続く...
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