フランスの啓蒙主義
1.権威への反逆
2.理性の時代
3.啓蒙運動
4.文明楽観主義
5.自然に帰れ
6.自然宗教
7.人権
権威への反逆 - 過去のあらゆる真理を疑うことから始まる(フランス革命に繋がった)
理性の時代 - ある種の道徳規範は、生まれつき人間の理性にそなわっている
啓蒙運動 - 自然科学が、自然は合理的にできている、理性にかなっていることを裏付けた。モラルや倫理や宗教についても人間の不変の理性にかなった土台を作ることが使命。
文明楽観論 - 啓蒙された人類が出現するはずだったが、今やどんな進歩も文句なしに良いとは言えない
自然に帰れ - ルソーが言い出した。理性は自然から授かったもの。自然は善良で、文明が人間を損ねている。
自然宗教 - 宗教も自然なものにしようと考えた。
人権 - 市民の自然な権利、自然権のために闘った。出版の自由の闘い。奴隷制度の廃止や犯罪者の人道的扱いのために闘った。個人の不可侵性の原則が採択され、「人権宣言」として結実した。女性の権利のために闘った。「自由、平等、友愛」
ロマン主義
啓蒙主義の時代が理性を重んじたことの反動として、ドイツに起こった。
「感情」「想像力」「体験」「あこがれ」
『世界は夢になり、夢は世界になる』
「自然や自然の神秘主義への憧れはロマン主義の大きな特徴だ。ロマン主義の時代、『自然に帰れ』という言葉が飛び出した。ロマン主義は啓蒙主義の機械的な世界観への反動であっただけでなく、『宇宙(コスモス)意識』のルネサンスをもたらした」
「自然はたったひとつの大きなわたしだ。ロマン主義者は『世界霊魂』とか『世界精神』という言い方もしている」
シェリングは分裂してしまった精神と物質をもう一度一つにしようとした。そして、人間の魂も物理的な現実も含めた全自然は、世界精神の現われだ、と考えた。
また、自然は目に見える精神で、精神は目に見えない自然だ、と考えた。
「世界精神は自然の中にも、自分の心の中にも見いだせる」
「多くのロマン主義者たちは、哲学と自然科学と文学は一つだ、と考えた」
「ヘルダーの歴史観はダイナミックな歴史観だといわれる。歴史のそれぞれの時代にはかけがえのない価値があるし、それぞれの民族にはそれぞれの個性、つまり民族の心がある。問題はどうすれば、異なる時代や文化を理解できるか」
「キーワードは有機体。植物も民族も、文学作品もことばも、命ある有機体だと考えた。精神世界は、民族や民族の文化にも、自然や芸術にも宿っている」
青柳洋介
0 件のコメント:
コメントを投稿