上半期の出版物売り上げ 電子出版28%増 在宅時間増えたことも
2020年7月28日 5時27分
ことし上半期の国内の出版物の売り上げは、電子出版が前の年の同じ時期と比べて30%近く増加し、紙の出版と合わせた市場全体でも200億円ほど上回りました。
出版科学研究所のまとめによりますと、ことし1月から6月にかけての紙の出版物と電子出版の売り上げの合計は、推計で、前の年の同じ時期より202億円、率にして2.6%多い7945億円となりました。
このうち電子出版は前の年の同じ時期を28.4%上回る大幅な伸びとなっていて、研究所は、新型コロナウイルスの影響で多くの書店が休業した一方、自宅で過ごす時間が増えたことで、電子コミックなどの需要が高まったとみています。
一方、紙の出版物は、感染拡大による発売延期などの影響を受けた雑誌の落ち込みなどによって3%ほど減少しましたが、学校が臨時休校となったことで児童書や学習参考書の売り上げが伸びたほか、人気漫画「鬼滅の刃」の爆発的なヒットなどが見られました。
出版科学研究所は「紙・電子ともにコミックの売り上げが大幅に伸びたことがプラス成長につながった。今後については新型コロナウイルスによる影響が不透明で、見通しを立てづらい状況だ」と分析しています。
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