パナソニック3か月間の決算 新型コロナ影響で9年ぶり最終赤字
2020年7月30日 19時29分
パナソニックは新型コロナウイルスの影響で自動車向けの製品の販売が落ち込んだことなどから、先月までの3か月間の決算でこの時期としては9年ぶりの最終赤字となりました。
パナソニックが発表した先月までの3か月間、第1四半期のグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期と比べて26.4%少ない1兆3919億円で、最終的な損益は490億円余りの黒字だった前の年から一転して98億円の赤字でした。
第1四半期の決算が最終赤字となるのは、2011年以来、9年ぶりです。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大で自動車向けの部品や航空機向けの映像機器の販売が落ち込んだことなどが主な要因です。
またパナソニックは、これまで未定としていた来年3月までの業績予想も示し、売り上げは前の年と比べて13.2%少ない6兆5000億円、最終的な利益は55.7%少ない1000億円の黒字と見込んでいます。
感染拡大の影響は緩やかに回復すると想定する一方自動車や航空機、住宅関連の事業では影響が長引くとみています。
オンラインで記者会見したパナソニックの梅田博和CFOは「コストの削減などで経営体質の強化を進めるほか、新型コロナウイルスの影響で売り上げが伸びている空調などの事業に投資し、構造転換を図りたい」と述べました。
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