ルノー 上半期約9000億円の赤字 コロナや日産の業績悪化の影響
2020年7月30日 19時03分
フランスの自動車メーカールノーは、新型コロナウイルスの感染拡大による販売の落ち込みや、連合を組む日産自動車の業績悪化の影響で、ことし上半期の最終的な損益が日本円でおよそ9000億円の赤字となりました。
ルノーは30日、ことし1月から先月までの上半期の決算を発表しました。
それによりますと、売り上げは前の年の同じ時期を34.3%下回る184億2500万ユーロにとどまりました。また、最終的な損益は赤字に転落し、赤字額は過去最大となる72億9200万ユーロ、日本円でおよそ9000億円に達しました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大で上半期の世界での販売台数が125万7000台と、前の年の同じ時期と比べて34.9%減ったことに加えて、ルノーが大株主になっている日産の業績が大幅に悪化した影響を受けたためです。
今月就任したデメオCEO=最高経営責任者は電話による会見で「環境は厳しいが、規模の追求から質の追求への転換を進めていく」と述べて、コスト削減や経営の効率化を急ぎ、業績の立て直しを図る考えを強調しました。
ただ、ウイルスの感染の再拡大による経済活動への影響が懸念される中、下半期にどこまで販売が回復するかは不透明で厳しい経営環境が続きそうです。
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